2007年3月27日

テールガットなど


テールガットの素材には、針金状のもの、ワイヤ、新素材のヒモ状のもの、ナイロン製のもの等が有る。

針金状のものは最も剛性が高く、一般的にはあまり良くないそうだが、楽器によってはフィットするものもあるかもしれない。楽器はそれぞれ違って、一般的なルールから外れたセットアップがその楽器には最適ということがあるからだ。端部にネジの切ってあるナイロン製のものは、触った事が無いのでここでは触れない。

一般に剛性が高いと良くないというのは、テールピースも自由に振動できた方が良いからのようだ。その点、新素材のヒモ状のものは、柔軟性では最も優れていそうだ。ヒモ状テールガットでは、長さの微調整は結び目を解いて結びなおす事で行う。しかし、手で結ぶ力は、弦の張力(100kg以上?)にははるか及ばないので、弦を張ると結び目が締まる分伸びてしまう。最終的に落ちつく長さを予測して結ばなければならない。 テールピースのピッチを調整する場合には、これがなかなか根気のいる作業だ。

ステンレスワイヤは柔軟性ではヒモに1歩譲るが、テールガットの長さ調整は圧倒的にやりやすい。筆者は写真のようなスリーブを使うが、他にもワイヤを固定する金具はいくつかあると思う。ワイヤーの太さが2.5mm程度のものを使っている。細い方が柔軟性が高いが、強度が落ちる。太すぎると強度は高いが柔軟性が無くなる。ワイヤーの端は熱収縮チューブで処理している。

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