2007年4月18日

Cエクステンション(Cマシン)の製作など5


さて、エクステンションの指板部分の形が固まったところで、カポの検討に入る。

カポは、好みによっては全く無しでも構わない様だが、Eのカポは最低限有った方が演奏しやすいのではなかろうか。また、Philharmonia Orchestra のビデオクリップでは、オクターヴの連続を弾く場合の要求として、Eに追加してCisのカポの必要性も言われている。

前置きはこの位にして、Eのカポから検討に入る。ここでは、もちろん機能上の要求を満たす事を追求する。写真の様にモックアップ上で、必要な大きさや取り付ける角度などを検討する。取り付け角度が適切でないと、一度弦を押さえてからでないとカポが閉まらないという事になる。さらに、カポを綴じた時に弦間隔を正確に保持できるよう、筆者の場合は、弦に当る面をV字の形に成形して、カポが弦を「キャッチ」するような形にしている。

Eのカポが終われば、その他の音程のカポも同様に検討して行く。Eのカポは取り付け部分の制約があるので、例外的な扱いが必要になるが、その他の3つのカポ(Es, D, Cis)についてはほぼ同じ形で製作している。

使用するボルト等の金物類の選択も、長い目で見れば重要だし、金物類がプアでは情けない。ここではサビと質感に配慮して真鍮製の物を使用している。もちろん真鍮メッキではなく、ソリッドの真鍮のものを選んでいる。ただ1点、マイナスのボルトを使用しているのは単なる意匠上のこだわりである。見た目がスッキリと納まるように思うのだが、最近ではマイナスネジが絶滅に近い状況なのは惜しい。

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