2007年5月6日

駒と魂柱のセットアップ3

駒と魂柱、それぞれのセットアップについて書いたが、さらに両者をどう組み合わせるかが問題となる。

駒と魂柱の両方を同じ音質の方向にチューンしていくのか、または、あえて片方を明るめ、片方を暗めの方向にしてバランスをとるのか、応用するやり方は1つではないと思う。 もちろん、楽器の個体差もあるし、この辺が、専門家の腕の見せ所となってくる訳である。

しかし、筆者の経験の浅さを棚に上げて言うならば、比較的ダークで、柔らかい傾向のセットアップがなされている楽器が多いように思う。確かに、そう言うセットアップは、ゲージが太くて反応しにくい弦を弾き易くするとは思うが、片方でクリアさやエッジを失っているのである。

現実に演奏する上では、所属する団体の個性や制約もあり、好き勝手には出来ないと思う。とはいえ、そういう制約の無いところで、自分が良しとする音はどういうものなのか、先入観にとらわれずに向き合うことが必要なのではなかろうか。駒や魂柱のセットアップについて知ることは、その手がかりになるのではなかろうか。

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