2007年5月11日

エンドボールとフェルト


大抵のスチール弦のエンドボールには、フェルトがついている。

このフェルトは、何の為についているのであろうか。テールピース裏側のエンドボールが当る部分を保護しているのであろうか。そこは本当に保護しなくてはならない重要なところなのだろうか。


この疑問は、筆者のオリジナルではなくて、10年以上前に、在京の演奏家の方が言っておられた。正確には発言は、「こいつを外すと良いということに気づいた」だった。とにかく、このフェルトも音に影響を与えているというのである。


以来、筆者もつけたり外したり、何度かやってみた。フェルト無しで、弦が直接テールピースとつながっていた方が音量も出て、音色も明るく、サスティーンも長くなるような気がする。しかし、思いこみもあるし、弦を張りなおした直後の音色は、概して明るく響きがちだから、プラセボの範囲のような気もする。


もし、お持ちのテールピースが博物館級でないなら、やってみても損は無いと思う。良い結果が得られるかもしれない。気に入らなくても簡単に元に戻せるし、お金もかからない。

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