2007年6月18日

汎用のクランプ

家具などの木工で用いるクランプは、締め付ける力が強力なので注意して使う必要がある。

楽器の板は基本的に薄いし、針葉樹と広葉樹を組み合わせて使っているので、クランプの力が強いと、材料自体を破壊したり、柔らかい針葉樹のパーツが木殺しされたような状態になってしまう。木殺しとは物騒な響きの言葉だが、そのままでは復元しない状態に木繊維が押しつぶされているが、繊維が破断はしていない状態のことを指している。

しかし、指板の接着の時には汎用のクランプを使うこともある。指板とネックの材料は比較的硬いし、それぞれに十分な厚みがある。写真のクランプはパッド付きなので、締めた後を残さずに作業できる。(もちろん、締めすぎれば話は別だ。)必要なところには当木をして楽器を保護するし、特に上ナット周辺をクランプするときには、締めた時にかかる力を考えてクランプをかける必要がある。

0 件のコメント: