2007年7月25日

クオリティ

先日、Robertsonでセットアップされた楽器を拝見する機会に恵まれた。

ソロ用に使われている楽器だが、所有者の方の厚意で、自由に計測させて頂いた。この場を借りて感謝したい。「どうだった?」と聞かれて、思わず「何も特別な事はされていないようです」と答えてしまった。感じた事を上手く言えなかったのだが、何も特別でないけれども、それが特別なような気がした。

指板のキャンバー、駒の位置、魂柱の位置全てが標準的とも言える配置であったのに、全てが手際良く、有るべきところに納まっていると言えば良いだろうか。クオリティとはこう言う事なのであろう。

駒はRobertsonの焼印があり、オリジナルのようだった。面取り等は最小限に抑えられていたが、完璧にフィットされていて、足の形などは、実に美しかった。

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