2007年10月12日

ノイズ

剥がれかかったクロスバー、パッチ、表板や裏板の割れや剥がれ、あらゆるものがノイズの原因となりうる。

特定の音程にだけ反応するものも、そうでないものも楽器を弾いている本人にはとても気になるものだ。一見して場所を特定し、即座に対策をうつ・・・ことができれば良いのだが、意外にやっかいな代物である。気候によって、出たり出なかったりというのも難しいが、これは家電の故障でも良くある事だし、いずれにしても、出るまでは何もできないので、これはそれほど疲れない。

確かにノイズは出ているのに、半日かかっても場所が特定できないというようなケースは、本当に疲れる。探す場所は楽器の中だから、かかる時間も知れているようなものだが、筆者にはなかなか難しい場合がある。やっと見つけた割れを補修した後、何事も無かったかのようにノイズが出つづけたりすると泣けてくる。ミューミュー言うのである。

パッチが張られているような割れには、ついつい、疑いの目を向けてしまうが、一見しっかりついているようなクロスバーや、手で押したくらいでは動かないような割れが原因の事もある。先のケースでは、明らかに割れている大きな割れの横にあった、しっかりと補修されて密着しているように見える割れが原因であった。試しに、膠を流してみるまでは、肉眼では動いている事が分からなかったのである。

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