2007年10月23日

コントラバスを送る

筆者は九州在住なので、コントラバスを送るにしても送って頂くにしても、一筋縄ではいかない。同様の悩みをお持ちの方も多いと思う。これは、筆者が楽器のセットアップ等を手がけるようになった一因でもある。

「楽器運送」を謳っているところでも、そうでないところでも、ハードケース無しではまず引き受けてくれない。たとえ「コントラバス」が何かを説明するのに成功し、幸運にもハードケースが借りられたとしても、一律に決められている宅配便の料金とは異なり、コントラバスのような特殊な荷物の輸送費は、どうもすっきりしないのである。ハードケースに入れた状態を前提に関東圏までの見積もりを聞いてみたら、Y社の楽器輸送は発地によって違うと念を押され7万以上(復路は別な見積もりが必要)、S社は営業が来てくれたものの、楽器を見て長々としゃべった挙句、見積もりをすると言ったきり二度と現れなかった。数年前に利用したN社は、3万強だったと記憶する。当時の復路はS社で1万程度だったので期待していたが、約束を守れないような会社では頼む気になれない。どなたか、良い方法をご存知の方がおられたら、そっと教えて頂けないだろうか。

航空会社は、コントラバス用のハードケースを持っていると言う事は知られているが、筆者もちょっと調べてみた。ちょっと前の情報なので、現在の正確な状況は会社にお問い合わせ頂きたい。専用のハードケースを予約しておいて、ソフトケースごと入れて預ける方法である。残念ながらこの方法では、楽器だけを送ると言うわけにはいかない。しかし、ハードケースを自前で用意する必要も無いし、これほどコントラバスに理解のある業界は他にはなかなか無いのではないだろうか。「コントラバス」が通じるのである。予約もフリーダイヤルで電話代すらかからない。筆者の最寄空港―羽田間の割引航空券は、1.5万円位からある。ちなみに以下は国内線利用の場合である。

JAL 15kgまで無料(ソフトケース込み持込状態の重量) 
2日以上前要予約
貸与されるハードケースを除いて重量計算してくれるので、
大抵の場合追加料金は不要
オーバーした分は、500円/kg

ANA 貸与されるハードケースを含む重量で計算
(概算で+15000円追加料金が必要)要予約
一人15kgの無料枠を超える分に料金が必要のため
3人以上で乗れば(15x3=45kg)おそらく無料

各航空会社のグループには、荷物の輸送を専門とするロジスティック部門があり、いずれにしてもそこが実際には荷物輸送を行うのであろうから、試しにそこに持ちこんで空港止めで運んでもらえないか調べてみたが、上記の航空券を買って運ぶ場合より費用がかかってしまうということであった。

(注)現在では、運送業者との契約により、この投稿時点より安価に楽器をお送りいただく事が可能となっています。詳しくはお尋ねください。(2009年12月10日追記)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

地方ですと楽器運搬は悩みますね.宅配便
ですと季節も選ばないとならないし.

飛行機の場合にはスーパーシートを買うと
持込重量の基準が上がるので,その方が
得かもしれません.対応も飛躍的に
よくなりますし.無理もきくかも.

yamaguchi さんのコメント...

教授さんコメントありがとうございます。
なるほど、待合室だけでなく、そういう所にも違いがあるのですね。情報ありがとうございました。
対応も良いに越した事はないと思います。スーパーシーを買うと飛躍的に良くなるのですか・・・。
過去に、理解の余り無い係員に、「X線に通せ」と促されるケースがありました。機械はコンベア式で、楽器が通るかどうか微妙なサイズでしたので、通していたら壊れたかもしれません。
その時は、「壊れるから」と通さずに、その場でケースを開けて中身を確認してもらって通過しました。こう言う事にも快く対応してくれると嬉しいですね。