2008年1月4日

楽器と季節


String winderは、弦の交換だけでなく、楽器の調整の時にも活躍するので、欠かせない道具である。
以前から使っていたものは、何度か折れてしまい、その都度修理して使ってきたが、素材自体が劣化しているようなので、この際だから作ることにした。10年以上は使ったから、十分役割は果たしたと言えるかもしれない。

ところで、楽器はどの位の頻度で調整をするのが良いのだろうか。もちろん、個々人の自由だから、これといった決まりがあるわけではない。何かトラブルが起こってから手入れや修理を行うという方針でも良いかもしれない。あまり頻度が高くてもコストがかさむだけだ。しかし、楽器の状態は徐々に変化していくから、良い状態を保つためには、ある程度の頻度でチェックする事にも意味があるように思える。例えば、セットアップした当初は年に2回ほど調整を行い、その後は必要に応じて、調整の間隔を決めると言うやりかたはどうだろうか。

年2回というのは、四季があり湿度の変動があるからで、大まかに分けて、梅雨から夏にかけての湿度の高い季節と、秋から冬にかけての湿度の低い季節である。コントラバスの場合には、楽器が大きいために夫々の季節の状態が大きく違う。もちろん、多湿期にセットアップを行う時には、乾燥期の状態の予測を入れてセットアップを行うはずであるが、予測よりも実際の状態に基づくセットアップの方が精度は高まるのではなかろうか。季節が一巡りして調子が良ければ、翌年以降は調整の間隔を長くしても良いかもしれない。

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