2008年2月5日

学校の楽器

他でも語られている事だが、中学校や高校の楽器は、大体の場合良くないコンディションにある。吹奏楽では唯一の弦楽器ということもあり、近くに知識のある人間がいなければ、どうしようもないことかもしれない。

クラブ活動や授業で使うものだと思うので、高価なものである必要はないと思うし、この際だから、魂柱が倒れていたり、表板を貫通しかかっていたり、化石のような弦が張られていたり、駒の足が合っていなかったり、穴が開いていたり、裏板が剥がれていたり、コントラバスと呼べなかったりしても、ここは涙をのんで仕方ないものとしよう。


しかし、弦高とエンドピンのゴムだけは別ではないだろうか。エンドピンのゴムについては以前も触れたが、ゴムの無いエンドピン(刺さらないタイプ)で、コントラバスを持って立たされたら、まさに拷問だし、弦高が5cm(!)もあったら、どうやって弦を押さえられるだろうか。周りの大人には全く悪意が無くても、楽器を与えられた学生は、本来全くしなくて良いはずの努力を強いられる。その努力が無意味なだけならまだしも、体を傷める可能性があるのである。

筆者が言える筋合いではないかもしれないが、もし近くの学生がこのような状況にあって、そして、もし可能ならば、是非正しいセットアップについて話をして頂けないだろうか。あるいは、(コントラバスの知識のある)専門家と話をするように薦めて頂けないだろうか。彼らは、毎日練習している。少なくとも体を壊さない弦高と、たかだか数十円のゴムの必要性を伝え、彼らの身を守るために、機会があれば一肌脱いで頂く訳にはいかないだろうか。

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