2008年7月16日

リブ・コーナー


Cバウツのコーナーの継ぎ目も剥がれる事がある。

そもそもで言えば、この部分が開いた時、完全に修理するには表板を開けて行うのが良いとされているようである。外側からの操作だけでは、側板とブロックの密着を完全には保証できないからである。

しかし、全体の状態から見て表板を開けるほどの理由が無ければ、根本的な修理は将来に先送りする事にして、外側から最善を尽くした方が良い時もあるのではなかろうか。開いた部分を外側からクリーニングし圧締する。実際は、膠で接着する事よりは、事前のクリーニングが仕事のようなものである。古い膠やニス、ホコリ等が入りこんでいたり、開いたなりに膠を流し込んであったりするからである。これらを綺麗に取り除かなければ、接着に強度は期待できない。

写真右は、剥がれた部分をクリーニングして接着した後、ニスの補修が途中まで進んだ状態である。周辺のリブの表面も、全体に松脂や汚れを落としてある。裏板の角の部分の内側の色が剥がれているのは、以前修理された時のニスが、はみ出した膠の上に塗ってあったからで、はみ出した膠を掃除する過程で落ちてしまったのである。この部分にはニスを足すことになる。

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