2008年12月4日

ペグの軸


チューニングマシンが滑らかに動くには、可動部分に適切な遊びが必要なのではなかろうか。

しかし、時としてこの遊びがノイズの原因になる事がある。これを防いでいるのが弦のテンションである、と思う。弦のテンションによって可動部分の遊びが片方に寄せられ、ノイズを出さないない様に固定されていると考えれば改善の方向が見えるのではなかろうか。

写真のペグの軸は後から交換されたもののようで、ペグ穴に対して少し細すぎるようである。チューニングマシンの軸のセンターは変わらないから、径が細い事によって、弦のテンションによって軸が斜めに引っ張られ、軸の動きが渋くなっている。軸の動きが渋いと、チューニングを下げた時に、弦のテンションがそこで止められてしまい、遊びが開放されて、ノイズを出してしまうと言うのがノイズの原因のようであった。軸の角度を正しく保つためには、正しい太さの軸に交換するのが良いが、今回はペグボックスに当っている先端部分だけを薄い板を巻いて太くした。軸を交換しなくて済むのでコストパフォーマンスはなかなか良いのではなかろうか。

もともとの材料はビーチのようで、黒く着色することにより黒檀を模している。巻いた薄板も同じ材料を使い、硬いニスで着色した。

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