2008年12月25日

今年の虫?


楽器に虫穴を発見した時、古い虫穴の詰め物が取れたのか、新しく虫がついたのか分からない事が有る。

古くても、表面だけ詰め物をしてあった場合、新しい穴のように木の粉が入ったままだ。念のために駆除するとなると、一つ一つにスプレーして薬剤を入れて行くか、燻蒸するかである。スプレーは効果が直接的で効き目も強いが、見えている穴にしか使えない。壁づけの家具のように、見えなくなる面があれば、穴の中だけでなく表面にもスプレーして効果を高める事が出来るが、楽器では無理である。

今回は、プラスチックの袋に楽器と揮発性の有る薬剤を封入して様子を見る事にした。この方法は間接的だが全体に効果がある。虫穴が古く、すでに虫がいない可能性も有るから、いきなり強力な薬剤を使うのではなく、比較的安全性の高いものを入れる事にした。このように密閉された空間なら、効果が期待できると思う。

この楽器の場合には、クロスバーの剥がれがあったので、ついでに乾燥剤と湿度計も封入して、接着前の湿度のコントロールも同時に行った。

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