2009年6月25日

C-extension (3)


エクステンション本体を楽器に合わせて削って合わせる。

どのようなやり方でエクステンションを固定するか、方法は他にあるにしても、多くのエクステンションでは、弦を張ったとき、弦のテンションで、エクステンション自体がスクロールに引き寄せられる力を利用していると思う。正確に削り合わせれば、エクステンションは安定し、弦の力だけで、十分強固に固定される。このような状態にしてからネジ止めすることによって、ネジに対する負荷が減り、より安定した取り付けになるのではなかろうか。

フィットの後 成形していく。指板部分の形や高さもこの時点で決まり、最終的なExt. E線の弦高も決まってしまう。サムレストを削りだしたり、ネジの穴を開けたり、プレートの入る穴を開けたり、先端の滑車のための加工をしたり、まだまだ仕事は多い。

今回も、滑車で折り返したExt. E線は、エクステンション本体の内部を通って、スクロールの上を通過し、Eのペグに入る構造である。弦が、スクロール部分を避けながら、ネジ止めの穴やカポのステーと干渉しないようにしつつ、Eペグの軸に向かうよう長い穴を開ける。

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