2009年10月1日

テールピースにテールガットを受けるプレート


テールピースは、黒檀やローズなどで作られているもの以外に、メープルやビーチ等の黒檀に比べれば安価なハードウッドに着色しているものもある。

一般的には、着色のテールピースは安価な傾向だけれども、音の面からは必ずしも悪いとは言えない。テールピースの重さや、そのタップトーンは、弾く時のフィーリングや、楽器の鳴りに影響がある。この調整に関係するのは、主にテールピースの重量であって、テールピースの値段ではない。もちろん高価な素材のテールピースの質感は他では得られない。

着色のテールピースのメープルやビーチなどの素材は、黒檀などに比べると柔らかい。このため、テールガットが食い込みやすくなってしまう。写真のテールピースは着色のもので、テールガットを通す部分の食い込みが激しかった。このため、一部を彫り込んで金属のプレートを埋めこんだ。黒檀のテールピースであっても、必要と感じた時にはプレートを入れている。テールピースは自由に振動できた方が良いと思うが、自由に振動できる事と接合部分に吸収が有る事とは違うのではないだろうか。

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