2010年5月5日

black bass 5 チューニングマシン交換

チューニングマシンは、当初オリジナルの物かと思っていたら、余分なネジの跡があったり、スクロールの形ともあまり合っていないので、オリジナルでない可能性も出てきた。持主の方と相談して交換する事になった。Irving Sloaneを用意した。

ペグ穴は、一旦埋めて、新しく開けなおす。ペグの配置は、例によって新しくした。以前にも書いたと思う。ペグ穴を埋める時は、穴が正確なテーパーになっていないと、ブッシュが密着しないので、元の穴も整形する必要がある。

弦ごとに其々独立しているチューニングマシンでは、配置に自由度がでるので、弦の干渉をうまく処理できるように考えたり、ペグ同士の距離を取ってチューニングしやすくするなどの配慮ができる。

今回はチロリアンタイプにはあったプレートが無くなるので、ネジ穴も埋める必要がある。話は変わるが、プレートの下にはオリジナルのニスが残っている事があって、この点はチロリアンタイプの特徴だ。この楽器も、元はもう少し色の薄い楽器だったのかもしれない。大きくニスに手が加えられていない楽器でも、プレートの下はニスの退色が進んでいない事が多いように思う。

プレートの跡は残っても、このニスの色を残した方が良いと考えて、ブッシングとネジ穴だけ色を合わせる事にした。

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