2012年4月8日

松脂

ISB会報のQ&Aで、楽器についた松脂が採り上げられていた。

楽器表面にこびりついた松脂をどのように落とすかという話で、 実はこれは非常に難しい。
松脂とニスは基本的には同じものなので、松脂だけを取り除く事はなかなかできず、ニス自体にも影響が出てしまうという話であった。

溶媒の違いを利用したり、物理的に少しずつ除去するなどした後、傷んだ分のニスを補うため、表面に薄くニスをかけたりする。

結論としては、「演奏後に布で楽器を拭く」に尽きるようである。

話は変わるが、古い楽器でニスがすれたような外見の楽器でも、擦れた部分にはニスが補われているようである。木部に汗が染みてしまうと木部を痛めてしまうからである。

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