2012年4月15日

駒用のゲージを作ろう


このブログでも述べてきたが、結構お付き合いの長い方でも、いまだに駒が指板側に倒れてくる事を修正する重要性が伝わっていなかったりして、駒の位置を確かめるスティックを作ってみることにした。楽器に関してはご自身での作業はお奨めしていないが、駒の倒れを修正する事は別だ。このゲージは作っておくと便利ではないかと思う。

駒は日々チューニングと共に指板側に倒れてくる事が多いので、これを時折修正する必要がある。 これは演奏者が行わなければならない。弦長で2~3ミリほど指板側に倒れてくるだけで、弦高は高くなって押えにくい感触になり、音は締め付けられたような窮屈な鳴りに変わってしまう。その状態で放っておけば、どんなに高価な駒でも反ってしまい、最悪は作り変える事になる。問題はどの位修正すればいいかが分かりにくい事だ。
弦長を知って、その値で管理もできるが、あまり手軽でない。駒の裏側と表板の角度を目で確かめる方法では、弦長をミリ単位で管理できるか難しいように思う。

駒足が表板の正しい位置にあり、かつ正しい弦長にセットされている状態で、指板の先から駒までの距離を棒か何かに写し取っておこう。駒の正しい位置と、正しい弦長は駒を作った人にしかわからないので、正しくセットアップしてもらった直後に自分で測るか、教えてもらおう。
この小さなスティックを楽器ケースに入れておけば、いつでも簡単にチェックでき、良い状態を維持できる。
駒が倒れてきていたら、Mikeにならって修正しよう。

2 件のコメント:

教授 さんのコメント...

次のメンテのときに私の楽器にも作ってください!

yamaguchi さんのコメント...

教授さん、もちろん!