2014年4月1日

お見積り

小さなドアをくぐって楽器の中に入った。

楽器の持ち主である演奏家を招き入れ、一緒に中をチェックする。

木肌は濃い色に変わっていて、修理の跡だけが妙に明るい。

埃っぽい空気を吸いながら進む。

足音が妙に響く。

フラットバックの楽器は歩きやすいが、クロスバーを越えるのが大変だ。

古い楽器だから修理も多い。

緩んだパッチには印をつける。

ネックブロックまで進んだら、E線側を歩いて戻る。

切れた弓の毛や、埃の玉もついでに拾っておこう。

最後に、エンドピンシャンクのコルクを調べる。

演奏家は、中に入るのは初めてらしい。

一緒に中を見るから、修理の必要性も納得である。

 楽器から出て、演奏家と別れた。

2 件のコメント:

Y さんのコメント...

距離があるので楽器までは中々難しいですが、丁寧な御対応とお仕事には毎回感激しております。また近々メールします!

yamaguchi さんのコメント...

Yさんコメントありがとうございます。
距離はあっても、輸送体制がありますので、そのうち楽器もいかがですか。こちらこそいつもありがとうございます。メールお待ちしております。