2014年11月3日

C-エクステンション


 エクステンション単体をお作りするというより、全体のセットアップがあったうえでエクステンションをお考え頂くようにおすすめしている。

カポを固定してしまうので、弦長が確定していないと音程が正確でなくなってしまう。弦長をどのように確定させるかは、単純なようで難しい。その他にも、弾きやすさやエクステンションのためのスペースをどのように確保するかということも、他のセットアップが確定していないと決められないことがある。従って、エクステンションの製作をご依頼頂いた場合でも、セットアップが固まっていなければ、セットアップを先に行うようおすすめすることになる。

この楽器では、エクステンション内部にスクロールを迂回するだけのスペースが取れないため、スクロールに穴をあけて弦を通している。弦の取り回しは、チューニングのやりやすさに影響があると同時にノイズが発生しないような配慮も必要になる。
エクステンション内部に弦を通さないと、設計上の余裕が生まれるので、 その分全体をスリムにした。

追記
この度、当方のエクステンションが意匠登録されました。登録されたという事は、デザインのオリジナリティを認められたという事なので、とても嬉しい事です。出願にあたりソシデア知的財産事務所さんに大変お世話になりました。お礼申し上げます。




1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

yamaguchiさま、本件、意匠のご依頼いただきまして、ありがとうございました。我々も楽器関連の権利化は珍しい仕事で、興味深く担当させていただきました。美しい形状の知財保護のお手伝いができ光栄でした。これからのご活躍をかげながら応援しております。弁理士 小木