2007年8月17日

アジャスターの材質

以前少し書いたように、アジャスターの材質としては、アルミ、真鍮、木材(黒檀、ツゲ(boxwood)等)が使われている。


最近では、木材と人工素材のコンポジットのものや、強度の有る合成樹脂素材も使われるようである。合成樹脂としては、Delrin(tm)というのがあるらしい。デルリンって何?である。ポリアミドか何かだと思うが・・・。


おおまかな傾向で言うと、アジャスターの材質に強度があるものは使用されるネジの径が細く、アルミや真鍮では1/4"-20やM6などである。これが黒檀やBoxwoodとなると、7/16"-14やM10と大きいのが普通である。木質材料では、リグナムバイタも使われるようだ。これらの木材は、比重が1より大きいので水に沈む。

駒の厚みからすると、M10は少し大きめである。実際に使われているから、しかるべき配慮が払われていれば、実用になるのだろう。Robertsonのものは、7/16"のようだから、M10よりさらに大きくなるわけである。木工の感覚としては、貫通穴の径が材の1/3を超えると強度上の注意が必要になるように思う。筆者の個人的な感覚では、M8ぐらいの穴が理想に近い様に思えるのだが、オネジ側が木質の場合には、オネジ側の強度の方が低くなりやすいので、可能な限り大きくしているのかも知れない。


実際、オネジ側の強度が問題にならないアルミ素材のアジャスターではM8のもの(どこの製品かわからなかったが)もある。金属素材のアジャスターならM8の方がメネジ側に安心材料となる。木質材料には、ピッチがある程度粗い方が良いような気がするからである。

何故か世の中の金属製アジャスターの多くは1/4"-20やM6が多い。アジャスターの重量の問題かもしれない。

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