黒檀のミュートを買ったら、そのまま使っていた。
商品を買ってそのまま使うのは、当たり前ではある。このようなものだと疑うことはなかったが、最近ミュートの製作をした時に、はたと気づいた。黒檀に限らず、木製のミュートは個々の楽器に合わせて調整して、初めて完成するのではないか。
コントラバスに限らないかもしれないが、駒の製作のコンセプトにはいろいろある。駒の先端の厚みも、いろいろで、1~2㎜の差は当たり前にある。たまたま上手く合う場合もあるかもしれないが、黒檀のような硬い木がでできたものが、すべての駒にフィットするとは考えにくい。
鑿や鉋のような道具は、買ってから自分で仕込むのが普通だ。「直ぐ使い」と謳われていても、少しは調整の余地が残してある場合が多い。使う人の好みや作業によって都合があるから、最初から仕上げてしまってあると逆に困る。
同じように黒檀のミュートも、「直ぐ使い」ではなく、もともとは楽器店で削ってもらって購入するものだったのかもしれない。自信があればDIYも良いと思うが、専門店で自分の駒に合うように削り合わせてもらう価値はあると思う。
2007年11月9日
ウルフキラーとミュート
2007年6月15日
ミュートなど

ゴム製のミュートで、駒とテールピースの間に取り付けるタイプのものは、脱着がしやすいし、黒檀製のもののように演奏中に落とした時に、周囲を凍りつかせる事も無い。
非常に良く出来ているのだが、モード・チューニングやウルフキラーにとっては、プラスにならないのでは無いかと考えていた。駒とテールピースの間についている事自体が都合が悪そうに思える。
経験上は、何故か、モード・チューニングには大きな影響はないようだ。このタイプのミュートがテールピースに比べて比較的軽いからか、緩い穴に弦を通すという取りつけ方が振動を妨げにくいからなのか。多少はテールピースのピッチを下げる方向に働くと思うが、もともとテールピースの振動モード(TP)自体にも分布があり、ミュート取りつけ後も、それほど大きな変化はなかった。
問題は、ウルフキラーとの共存である。写真の通り、ミュートを使わないときが問題で、ウルフキラーに接触して止まり、ウルフキラーの振動を止めてしまう。上手い事言いたくないが、ウルフキラーキラーだ。
ミュートもウルフキラーも、駒とテールピースの間に取り付ける以上、衝突は避けられない。困ったものである。
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