2009年12月26日

リセットの後

裏板のボタンは、ネック周りの修理のたびに少しずつ小さくなるので、古い楽器には黒檀のクラウンがついている事がある。

クラウンの目的は、小さくなったボタンを補う事で、場合によってはボタンの位置を調整するために用いられることもある。この楽器では、以前にネックリセットされた時に、ボタンは削りなおされており、今回のネックリセットと形が合わないので、クラウンを作った。ネックの脇を埋めている部分も、新しく製作した。


作業前にあったネックと表板の間の隙間もネックリセットによって密着した。この部分とサドルに挟まれて、表板は弦のテンションによって、上下から押さえられる。逆に言えば、ネックは表板によって押し返され、支えられているのだから、直接触れ合っていた方が良いのではないだろうか。

指板を新しくして、ドレッシングを行った。私の場合は、指板のG側の角の面を少し大きめにする。G側は指が触れるので、指板の側面の形も少し変えていて、触った感じの方を優先している。E側は・・・見た目優先である。家人の反応は薄い。

2 件のコメント:

りょういち さんのコメント...

いつも楽しく勉強させてもらっています。

直接は今回の修理と関係ないのですが、このコントラバスはPollmannの70年代から80年代初期のMaginniモデルでしょうか?もしプライバシーの問題上返答できない場合はかまいませんが、私のPollmannにあまりにも似ているので聞かずにはいられなくなってしまいました(笑)

yamaguchi さんのコメント...

りょういちさん、コメントありがとうございます。

モデルの話に限ればプライバシーの問題は無いと思いますので、少し書きます。このコントラバスは、Magginiモデルではありますがペルマンではなく、ラベルによれば別な製作者のMagginiモデルだということです。

元となったMagginiにも色々あるのかもしれませんが、りょういちさんの楽器と良く似ているという事は、同じ楽器をモデルとして、忠実に作られているという事なのかもしれません。
同じ楽器をモデルにして、おそらく其々別な国で作られた、互いにそっくりの楽器が存在しているなんて、夢のある話です。