2010年2月21日

ガットのテールガット

今回のセットアップでは、弦をガット弦にする以外に、もうひとつテールガットをガットにする目的があった。

テールガット自体の強度に不安は無かったが、結束は細いガットを使うので、結束部分がもつのか疑問であった。オーナーの方の先生の情報も教えて頂き、結論としては、もつ、ということのようだ。ヴァイオリンで導入された事例では、結束部分はエンドピンのシャンク部分をまたぐように位置していた。今回は、シャンクとの関係で、途中に位置している。5弦のテンションを支えるのだから、不思議なものである。手は少し痛い。

教えて頂いたように、結束を分割して保険とした。また、最後の結束部分の巻き数を変えて、モードチューニングも行った。結束部分は、テンションをかけると詰まっていくので、チューニングが安定するまで時間をおく必要がある。さらに時間が経てば状態は多少は変化するかもしれない。

2 件のコメント:

masaish さんのコメント...

5弦楽器のオーナーです。
その節はどうもありがとうございました。

楽器はその後も快調です。

ガット弦、生ガットのテールガットも、
1週間ほどで落ち着きました。
今は、ケースから取り出した当初はチューニングの狂いが生じますが、部屋の湿度になじんでしまえば(けっこうすぐになじみます)、調弦もほとんど必要ありません。

今回、弦・テールガットの生ガット化のほかに、ハイサドルをつけていただいたのですが、おかげで楽器の反応は素晴らしく軽くなりました。
以前は1時間も弾けば疲労困憊だったのですが、楽に弾けるようになり、とても楽しいです。

弦やテールガットの状態が落ち着きましたので、近々また状態を見ていただければと思っております。よろしくお願いします。

yamaguchi さんのコメント...

masaish さんコメントありがとうございます。

楽器が良い状態で何よりです。湿度にすぐになじむというのは良いですね。季節も影響あると思いますが、弦自体の個性もあるのでしょうか。

ネックの角度が原因で駒が高かったのを、ハイサドルでバランスをとった訳ですが、5弦と言う事もあり、右手の方の楽器とのクリアランスを十分に取れたのは良かったのではないかと思います。

もともとのサドルの幅が広く、ハイサドルを大きく作らざるを得なかったのも、太いテールガットが乗ってみるとバランスがとれ、良い所に落ち着いたのではないでしょうか。また、ご連絡お待ちしております。