2010年9月9日

マジーニモデル8

表板を外すと、本体はへなへなになってしまう。

表板が戻すまでに、本体の形がなるべく変わらないように、配慮が必要である。

表板を開けた以上、本体の内部についても、できる事はしておいた方が良い。先送りされた修理がたまっている場合もある。今回は、バスバーの剥がれによるオープンリペアなので、それほど故障がたまっている訳ではない。
第一に、中を綺麗に掃除する。中の掃除は、とても重要である。コントラバスの中は、例外なく汚れている。表板を開けた時は、これらの汚れを取り除く大チャンスである。いざ、中を掃除する事になると、コントラバスの大きさを思い知らされる。

本体の内部に何らかの問題があれば、全てやっておく必要がある。緩みのあるパッチを外し、新しいものに取りかえる。横板の内側に割れがあったので、これも修理した。製作者が横板を曲げた時に出来た小さな割れが、少しずつ開いてきたのかもしれない。これは外からは分からなかった。
また、ネックブロックや、コーナーブロック周辺にも多少補強の必要があった。

エンドブロックにも問題があった。裏板とエンドブロックの間に隙間がある。この部分は、主に引っ張られる力が働くと思うので、接着に強度が必要である。つけ直して、補強を追加した。

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