2010年9月12日

マジーニモデル9

表板を戻す前に、ライニングを修正する。

元々ライニングが平面でなく、表板はライニングのなりに、多少無理して押しつける感じで接着れていた。表板を平らに修正しているので、対応する部分は修正しないと合わない。

ライニング自体の接着も良くないので、ライニングを交換する事にした。この楽器のライニングは、薄いものが2重に貼られていたので、オリジナルと同じ寸法で、2枚のライニングを作って貼る。

ライニングは薄いとは言え、形に曲げてから接着する。この時点で正確に合っていないと長さも切れないし、接着の時に手間取って収拾がつかなくなる。
「木工家は十分な数のクランプを持つことはできない」と言われたりする。確かに足りないと感じる事は多い。こんなに挟まなくても良い感じもするかもしれない。しかし、接着には接着面が一定の強さで圧締されていることが重要である。

一枚貼って、ニカワが乾いてから、同じ作業を繰り返し、最後に表板との接着面を削りだして出来あがりである。
ライニングの幅も音に影響を与える。と言われている。箱の強度に影響があるからである。良い悪いの問題でなく、ブロックの大きさの違いなどと同様に、個性の違いとなって現れるということのようである。

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