2019年1月31日

やはりメンテナンス


メンテナンスの重要性をブログに書いた話をしたら、家人は言った。「お前がな。」

機械類の手入れをした。
 
テーブルソーが、いよいよ待ったなしの状態になっていた。アーバーの軸受けはシールされたベアリングなのでメンテナンスとしては交換しかない。
モーターもベアリング交換で済まそうと考えていたが、良いものが入手できたので、この際だから交換した。重い。
リンクベルトはまだまだ使えそうである。ボール盤にも使っているが、良い買い物であった。定番のプーリーのチューンアップは今更なので見送りとした。
今までも十分に調整していたつもりだったが、手入れした後は、切り肌がワンランクアップした。簡易的な機械だからパワーはあまりないが、精度は出たのではないか。

部品を探していて、Unifenceが製造中止になっていたことを知った。現在の標準はBiesmeyerかそのコピーであろう。どちらにするかずいぶん迷ったが、筆者には合っていたと思う。当時left-tiltはまだメジャーではなかった。UnifenceでRight-tilt、集塵の効率も悪ければriving knifeも無しでは、時代遅れの感は否めない。


※テーブルソー(昇降盤)は有用ではあるが、非常に危険な機械である。使用について十分な教育と訓練を受けていなければ使ってはならない。

2019年1月18日

メンテナンス

一通りセットアップされた楽器でも、基本的にはメンテナンスが必要ではないだろうか。

セットアップされた状態は、多くの場合時とともに変化する。かかっているテンションを原因とする楽器自体の変形のせいであったり、気づかないような接触による変化が理由のこともある。駒の部分は、ソフトケースに入れた状態で運んでいて、気づかないうちにぶつけていることがある。もともと弦で押さえつけられているため、ずれても自然に戻ることは無いし、駒脚が広がると元に戻ることができない。

物理的な変化が無いように見えても、セットアップで整えられた後、時間が経つにつれ状態が変化することが多い。弾きこまれ、こなれた感触が出てくる一方で、音の輪郭や音の均一性などは薄れていく傾向になり、サスティーンも短くなるケースも多い。

演奏家によって、こなれて丸くなった状態が理想とされる場合もある。楽器の健康状態に問題が無ければ、その状態を維持する選択も当然にありうる。一方で、故障などのきっかけでメンテナンスを行った時に、「こんなに違っていたのか」と思われるケースも多い。

セットアップの変化は徐々に進むので、普段から多く楽器を弾いていらっしゃる方ほど変化に気づきにくいことがある。
できることなら2年に一度位の頻度でメンテナンスを受けていれば、状態が保たれることが多いように思う。楽器のエッジの破損や、割れや剥がれも深刻な状態になる前に見つかる可能性がある。

マイナスを元に戻すだけでなく、メンテナンス時にセットアップを積み重ねることもできる。 前回の状態を基準にして、理想により近づくチャンスでもある。