
チップフェイシングの毛で隠れている所が割れている事もある。この部分は毛のテンションを受ける所でもある。プラグ(クサビ)が抜けないようにクサビ穴の巾の広い方でも負荷を受け持っているが、最終的にテンションを受け持つのは狭くなった方のように思う。スティックまで割れてしまうと深刻だが、フェイシングは交換すれば問題ない。プロテクターの役割を果たしている部品なので、自らが壊れる事で衝撃を吸収するケースもあるのかもしれない。
フロッグを外してこの部分を見る時には、毛の並びを乱さないように注意して行う方が良いと思う。
以前毛の元末が通常とは逆に張られている毛替えを見た事がある。何らかの意図があったのかもしれないが、その毛替えでは、プラグの木取り方向も通常と90度違っていた。

プラグは、形で抜けないように保たれていているのが良いと思う。しかし、元々のクサビ穴の形が良くないと良いプラグを作るのが難しい事がある。このよう な時は、少しきつめに作りたくなってしまう。しかし、形でテンションに対抗しないと、きつく入れるだけでは、衝撃の蓄積で抜けてくる危険性がある。どのような毛替えでも100%抜けない保証はないので、最善を尽くしてあとは祈るしかない。時折、たとえプラグが取れても毛が抜けないように迷惑な保険が掛けられている時もある。