2007年3月11日

弦高など

弦高は本当に人それぞれだ。 ホームページ上では、標準的な値として6,7,8,9mm(G,D,A,E)を揚げたが(指板の駒側の先で測った値)、これもあって無いような値だ。

プレーヤーの好みや奏法はそれぞれだから良いとして、楽器のセットアップとして弦高に関係が深いのは、キャンバーと言われる指板の反りだ。反りの量は、最深部の深さで測っている。最深部の深さだけでなく位置も弦高に影響する。同じ深さのキャンバーなら、最深部が上ナット側に近くなるほど低いポジションの弦高が高くなるからだ。最深部を上ナット側に近づけるメリットが良く分からないのだが、実際にはそう言うセットアップの楽器もある。G線側とE線側で量を変えてある(経年変化?)ものもある。

キャンバーが全く無い指板は、あるものに比べて弦高を高くセットアップする必要があるように思うが、これも好み・奏法によろう。キャンバーが無いと、ハイポジションに行くに従って弦高はリニアに増加する。適切なキャンバーがあると、これを弦高が一定に近づけるように補正できる。この辺の詳しい事情はヴァイオリンと共通で、ネット上にも解説がある。

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