2007年6月29日

駒の位置を測る

梅雨時は、湿度が高く魂柱が倒れやすい。 弦を緩めて駒の位置を修正するにはリスクの高い季節である。

自分で楽器をセットアップする事を推奨しているわけでは無いので、ここには具体的な作業方法は書かないようにしている。しかし、駒の位置を記録することをお勧めした以上、測り方くらいは書くのが筋というものかもしれない。以下、筆者はこうしているという程度の話である。

駒の両足のテールピース側に定規を当て(表板を傷つけないように)、f孔の内側のノッチまでの距離を測る。写真はG線側を測定しているところだが、E線側も同様に測る。これで、駒の弦長方向の位置が分かる。

次に、f孔の内側のノッチの頂点から、駒足までの距離を測る。これも先と同様E線側も測る。これで、駒の弦に直交方向の位置が分かる。

ついでと言えば何だが、駒が正しくセットされている時に、指板先端から駒の上端までの距離を測っておく事も参考になると思う。

これらの数値は、楽器の調子が悪くなった時などに道しるべとして役に立つが、もともと楽器のセットアップには幅があるから、あまり神経質になる必要は無い様に思う。

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