2008年5月17日

N氏の楽器9---チューニングマシン(つづき)


チューニングマシンを固定するのは木ネジである。ヴァイオリン属の中では唯一ギアと木ネジを使う。

今回、かなりの割合のネジが緩んでいたため、締めなおす事が必要があったが、ネジ穴が広がっており、締めなおすだけでは不充分に思われた。チューニングマシンを外してみると、ネジ穴は確かに広がってはいるものの、もともとの下穴の径が大きすぎるようである。下穴の深さも深く、場所によってはcheekを貫通している所もあった。下穴径が適性なら、多少深くても問題は起こらないかもしれないが、深くしてもあまり意味が無いのではないだろうか。

穴の中を綺麗にして、ネックと同じ材料で埋め木を作成した。埋め木は穴に対してほんの少しだけ勘合度を持たせている。

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