2008年8月1日

駒を選ぶ


駒を新しく作る時には、楽器にあったサイズのものを選ぶ必要がある。

とは言うものの、コントラバスの大きさはさまざまなので、駒も色々なサイズが必要になる。困った事に、自由自在に入手できない事もある。足の巾、駒のタイプ、アーチの高さ、グレードなどと条件をつけていくと、ストックが無かったりする訳である。無いと言ってくれればまだ良い方で、こちらの注文を、グレードの低いものや違う型番のものに、”ストックが無いので近いものを送りました”と言って、勝手に変えて送られて来た事もあった。

本来なら、サイズの合わない駒を使うのは宜しくないと思うけれども、現実には、サイズの合わない駒が載っている楽器も散見する。単なる不注意のもあるかもしれないが、駒自体が良いものだったりすると、サイズのものが手に入らなくて、やむを得ず使ったのかもしれないと思う事もある。良い楽器なら駒のクオリティの違いは如実に出るから、良い駒を使いたいという欲求も決して小さくない。気持ちは分かるような気がする。

中にはサイズは合っていないと思っても音の面からは遜色無い感じの楽器もあったりする。しかし、弦間の音量のバランスなどの調整が必要になって、結局はどこかでつじつまを合わせなくてはならないので、サイズが合っている駒の方がヘルシーと言えば言えそうである。

もっとも、サイズの合う合わないも、どこまで許容範囲とするかで話は全く変わってしまう。バスバーが駒のlegでなくfootの中に入っていれば良いとする考え方もひょっとしたら有るのかもしれない。まあそうなると、殆どの場合は合っている事になってしまう。

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