2009年2月15日

銀ロウ


銀笛とか銀輪とか銀のつく言葉には、一種憧れのようなものが含まれているような気がする。長崎に銀嶺というレストランがあったが、今は移転してしまったようだ。銀ロウに憧れの気持ちは・・・どうだろうか。

熊本Nさんの楽器が一通り終わってお納めしたが、チューニングマシンからノイズが出だしたということで、また遠いところをお越しいただく事になってしまった。実は、このノイズは起こるべくして起こったようなもので、上の写真のようにチューニングマシンの歯車を固定するプレートが切れていたことが原因だ。このことは最初にお預かりした時から分かっていたが、今までは特にノイズは出ていないというお話だったので、今回はノータッチということにしていた。

しかし、原因は分からないけれども、セットアップ変更後にノイズを出すようになってしまった。このプレートは、外れているのではなく、接合部の付け根から切れているので、今風の考え方なら、「部品交換」ということになるのだろう。しかし、似たようなチューニングマシンでも、規格がある訳ではないから微妙にサイズも違うし、簡単に手に入らない。経験の長いショップなら、古いパーツを保存しておいて、こういう時に生かせるのだろう。

今回はロウ付けをして直すことにした。ロウ付けなら十分な強度が期待できるし、大がかりな工具も要らない。筆者は、見られていると集中できないたちなので、別室で待っていて頂いた。修行が足りないということだろうが、一人の方が作業にどんどん入っていけるのである。上手くいったので、ちょっと嬉しくて写真に撮るのを忘れてしまい、下の写真は、後日熊本Nさんにお願いしてお送り頂いた。感謝いたします。

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