
ガンバタイプの楽器では、ヴァイオリンの様に目切れしていないが、それでも角の部分は痛みやすく、この部分が補修されている楽器を見かける事も多い。良く見ると新たな材料を継ぎ足してあったりする。この楽器の場合も、残る3箇所も補修がされていた。弓先がヒットすることもあるし、表板は裏板より柔らかいから、表板の方が痛みやすいのではなかろうか。
写真の楽器のエッジは、単に割れたわけではないので、割れたかけらを接着して終わりと言うわけにはいかない。オリジナルの木部をなるべく残すようにして削り、接着面を作らなくてはならないが、木口面は接着の強度が低いので少し工夫する必要があるように思われた。幸いな事に、側板までは損傷していなかった。
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