2009年3月20日

脚の長さ


この楽器の表板には、魂柱側に少し陥没があって中には魂柱パッチが貼られている。

今回アーチを直すことはしないので、魂柱側が低い分だけ駒の片方の足を長くしなければならない。脚の長さを調節して、駒の位置を楽器の中央に保ちながら弦の位置を指板に合わせる。

左右の足の長さが違うと、駒の運動の支点の相対的な位置が変わるので、元々の状態とは条件は変わる。とは言っても、現実には左右が全く同じ長さになることはあまりなく、多少なりとも違う場合が殆どである。多少ならあまり問題は無いようである。写真は、加工前の駒を仮に立てて、チェックしているところで、この時点で駒全体の高さに対する駒の脚の長さも決める。

0 件のコメント: