
チューニングマシンの軸穴の配置を決め、穴をあける。
チューニングマシンの軸が滑らかに動くために最も重要なのは、マシンが付く側のスクロールチークに対して、正確に垂直に穴を開けることである。垂直でなければ、弦のテンションがかかった時に、チューニングマシンのベースと軸の間に無理な力がかかり、滑らかに動かなくなってしまう。
軸の穴が正確に開いていれば、軸の穴は軸が自由に動く範囲でピッタリの方が見た目が良いのではないか。Irving Sloaneのマシンは、軸穴を貫通させないことを前提で作られているように思うが、今回は軸が補強部分にかかっていた方が良いと判断して、貫通させるやり方を選んだ。軸が受ける弦のテンションを、補強部分でも支える方が無理が無いと考えたためだ。
4 件のコメント:
いつも楽しく…?「へぇぇ」を連発しながら拝見させていただいております。
素人の質問で恐縮ですが、マシンの軸の
長さというのは購入時は長めで、個々の箱に応じてカットするものなんですか?
るいださんコメントありがとうございます。また、いつも見て頂いてありがとうございます。
マシンの軸は、おっしゃるとおり購入時には長めになっていると思います。ペグボックスの大きさも様々ですし、それぞれの弦で軸の長さも異なりますので、長めに作ってあって、取り付けるときに調整するようになっているのではないでしょうか。
今回のマシンは、マシンの側で軸をが抜けないように保持しているタイプですが、フレンチタイプのマシンでは、軸が独立ですから、抜けないように軸の反対側にワッシャとネジがついているものもあります。この場合でも、ネジとワッシャを外してみると、カットしたままの荒い面が残っている事があります。
取り付け方も、取り付ける人のコンセプトで様々だと思います。軸を短めにして、ネジの長さで遊びを調整したり、少し長めにして革のワッシャを入れたり、同じマシンでもいろいろ考えられると思います。どのようなコンセプトで取り付けるにしても使用頻度の高い部分ですから、動作が良好で、ノイズのない状態になっていることは本当に大切だと思います。
yamagucniさん
レス・解説ありがとうございます
勉強になります<(_ _)>
そういえば私の楽器でも意味不明?の
ワッシャが挟まっており、ノイズを発していたことを思い出しました。
もちろん何か意図があってのことだったかもしれませんが…もちろんその後は問題ありません。
盛夏の頃、スイスより特別な客人が見えられますので、昨年のように1年6ヶ月検診(笑)をしていただけると幸いと考えております。
るいださんコメントありがとうございます。
るいださんは、以前ご依頼いただいたイタリアンの方ですね。あのワッシャも、焼きばめのような事がしてあれば、問題は起きなかったと思うのですが、チューニングマシンの状態を良くするのは、一筋縄ではいきません。
夏に楽器を簡易的にチェックするのは可能ですが、季節が一巡りしているので、可能なら、お預け頂く事をお勧めします。
出先でできる事は限られますし、魂柱調整や、モードチューニングなども細かいところを追求できないためです。セットアップ各部の寸法が、当初の状態からずれていなければそれで一定程度は良しと出来るかも知れませんが、一年半経ったということで、楽器の状態に応じて変えていくこともあり得ます。
いずれにしても、夏は楽しみにしています。
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