2010年8月20日

マジーニモデル5

表板のアーチはかなり戻ってきた。

写真の縮尺が違うので、この写真の見た目のままではないが、戻るのを待っていた甲斐があった。

宮大工の方の話では、建物の軒も瓦の重さで沈んでいるのが、修理の時に瓦を外すと、何百年も前の材料でも、元に戻ってくるということである。楽器を扱うこと自体、ずいぶん気の長い事をやっているような気がするが、このような建築を扱っていらっしゃる方の時間のスケールは、特に大きくて驚かされる事が多い。


スケールは違うが、ともかく木の繊維が切れていなかったので、元に戻ってきたのは幸いであった。
ここまで戻ってきてもらったので、これからさらに、サンドバッグなどを使って、できるだけアーチを再現する。この辺は、一気にやるのは禁物である。

熱を加えつつ型に押し当てて、アーチを元に戻す。様子を見ながら、何度にも分けて少しずつ進む。あまり欲張らずに、無理のない範囲で戻すことにした。

0 件のコメント: