Reid Hudson氏が弓製作の様子を動画で公開なさっています。氏のお人柄と技量、製作に対する誠実さが良く表れているのではないかと思います。
引き続き、続編も公開されるようです。
写真の筆者のイヤーマフは木工用としては一般的なもので、29デシベルのゲインがある。先の製品はモードに寄るが15デシベルある。15~20デシベルという値は、ざっと調べた感じでは、音楽用の耳栓としては相場的なゲインのようだ。ゲインが大きすぎると演奏に支障があるのではないか。綿やティッシュを耳に詰め込んで得られるゲインは7デシベル位のようだ。得られるゲインは音の周波数にも依存するので、それらが考慮されていない綿やティッシュはお勧めできないようである。
以前のマークは多分box woodで、径は6mm強だったから1/4インチではないかと思う。以前のマークを掘りだし、黒檀で一度埋めてから貝で入れた。写真では、マークはすでに新しく入れ直してある。
アイレットが入る穴の付近は弱く、製作時あるいは修理時にこの部分への配慮が少ないと、深く掘り過ぎてしまったり、穴の幅を広げてしまったりする事があるようだ。穴が深い場合、スティックの指が当たる部分が少しでも減ってくると、穴が表に出てきてしまう。
チップのクサビ穴の脇のライニングにわずかな隙間が出来ている事もある。この部分はフェイシングが細くなっているだけでなく、プラグの具合によってはフェイシングを持ち上げる力が働くので、力がかかりやすいのかもしれない。汚れなどが入ってしまう前に補修しておいた方が良いと思う。
その価値や歴史においてオリジナルを尊重するほどでもなければ、交換はありうる。古い楽器でも新たにあまり良くないものがつけられている場合であれば、あまり躊躇する必要は無いのではないか。
新しいチューニングマシンは、イギリス製でシンプルで綺麗だった。滑らかな動きのためにはウォームとギアのクリアランスは必ず必要で、 チューニングマシンの精度にも左右される。さらに、エクステンションがあるので、E線だけは少し特別扱いになった。
楽器に比べ、弓は故障があっても無理に使われ続ける確率が高いような気がする。
アンダースライドをつけ直した。以前行われた修理の接着剤を取り除き、ネジ穴を埋め直した。ボタンがオリジナルではないようで、弓にも合っていないので、ボタンとアイレットは交換した。
銀線の巻幅はオリジナルの幅に合わせた。スティック上の痕からみると、銀線は緩んだだけでなく部分的に失われていたようだった。