2007年4月16日

ウルフキラーのセットアップ補足

ウルフキラーの前の投稿が分かりにくいという話もあって、具体的な作業として筆者がどうしているかを補足したい。

まず、最初に「ウルフキラーのピッチをウルフの音程にあわせる」作業では、

1.ウルフキラーを駒とテールピースの間の真中につける
2.ウルフの出る音程を弾きながら、少しずつ端に寄せて、ウルフが最も弱ま場所を耳で探すか、ウルフキラーが最も良く振動する場所を目で見て探す。

というやり方を提案したい。これなら真中から半分だけ調べれば良いし、通常は完全に端まで寄せる事もまず無いから、ウルフキラーを移動させて調べる範囲はかなり限定される。この真中から半分というところがミソなのである。

もし駒よりで良い場所を見つけたら、同じ分だけテールピース寄りにしても同じ効果が得られるはずなので、そちら側も試して欲しい。ここは推測だが「ウルフに対する効果が同じなら、駒から遠いところにつけた方が、全体的な音色を変えにくい」のではなかろうか。これは推測なので、どちらが良いかは試して判断して欲しい。


以下は「ウルフキラーのピッチを、ウルフの音程からほんの少しだけずらす」の方だ。

普通はウルフは止まっても音色がダークだったり、ウルフのでる音程のそばの音程にも影響がある。そこで、例えば、ウルフの出る音程がAだとしてBあたりもダークになってしまうとしよう。ウルフキラーは端に寄せるほど共振するピッチが高くなるので、Bから遠ざけるには先に調べた位置からウルフキラーを真中よりに動かせば良いと言うわけである。すると今度はAsがダークになりそうだがその辺は個別に探ってほしい。通常はウルフキラーの共振する周波数には巾が有るので、その巾を上手く上下の半音の間に入れつつウルフを弱めるというイメージだ。この辺は、ウルフとのトレードオフになってくるわけである。

最近では、ウルフのゴム部分をなくしたウルフキラーもあるようだ。実際に試した事がないので推測の域を出ないが、ゴム有りに比べて共振周波数の巾が狭くなると推測されるので、ウルフ周辺の音には影響が少ないのかもしれない。もっと憶測をたくましくすれば、ウルフトーンにもある程度の分布があるはずだから、この分布に近い共振周波数の巾を持った素材が、ゴムと金属の中間にあるのかもしれない。

いずれにしても、これらの作業方法が絶対正解だなどと言うつもりは全くない。ただ、何らかの手順でウルフキラーのセット方法をやりやすいものにできないか考えてみたいのだ。

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