2007年4月6日

Cエクステンション(Cマシン)の製作など3


写真は先にマークした基準をもとに、必要な大きさに切り出した試験材料(モックアップ)をのせたところである。

試験材料は必要な大きさにプラスαしてあるので、多少バランスが悪い。スクロール部分と、糸倉のほおに当る部分は大まかに切り取ってある。ピッタリに切れれば良いが、多少切り込み加減にして、シムで調整する位でもよい。

エクステンションを取り付けるために、従来の上ナットの一部が切り取られている事にお気づきと思う。エクステンションのモックアップには、弦の通り道やカポの位置、さらに弦をおり返す滑車の位置をマークしてある。指板と接する部分の木口には、指板のRもマークしてある。これらの位置を押さえた上で全体の輪郭線を決めて行く。

写真からお分かり頂けるように、エクステンション本体はスクロールの上に乗るので、スクロールが出っ張っている楽器では、エクステンションを取り付けにくい。幸いこの楽器では指板のキャンバーの延長線とスクロールの間に、充分な空間がある。

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本投稿はエクステンション製作の概要であって、実際の製作に必要な細かな手順や様々な道具、知識、木工の技量などについては触れていない。くれぐれもご注意頂きたい。
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