2007年5月22日

またまた膠(ニカワ)

くどいようだが、またまたニカワについて。

ニカワの原料には牛、羊、兎、鹿などの皮や骨や内臓などが使われている。原料によって特色があるようだ。国産のもので良く見かけるのは、三千本と呼ばれる棒状のもので、日本画の下地などにも使われる。これは牛が原料だ。

西洋のニカワも、原料が色々なのは同じだが、ニカワを専門にあつかうような店では、"gram strength"という単位が表記してある場合がある。どういう測定に基づく数値なのか、詳しくは知らないが、100未満から500以上までさまざまだ。数値が大きいほど早く固まり、強度も高い。しかし、あまり早く固まると、部材を合わせる前に固まってしまい、いわゆる「ニカワをかんだ」、不完全な接着になってしまう。また、数値が低いと作業時間に余裕はでるが、接着強度が足りないということになってしまう。150以下では強度が必要な接着には向かないようだ。

ヴァイオリン製作や、通常の木工では、200~250 gram strength位が適していると言われている。

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