
テールガットが短くなりすぎた場合はどうなるだろうか。
例えば、モード・チューニングを行い、テールピースのピッチをチューニングした結果、望むピッチを得るために、テールガットを極端に短くしたい事がある。
筆者の乏しい経験上でも、たとえモード・チューニングを行ったとしても、テールガットの長さがあまりにも短いと楽器の鳴りを抑制する場合があった。例によって「必ずこうなる」と断言は出来ないが、良くない場合があるということである。テールガットの長さが短すぎると、テールピースはより強固に保持される事になって、テールピースの自由な振動を妨げる。ワイヤー等の柔軟なテールガットを使っている意味が薄れてしまうのかもしれない。
一方で、テールピースと駒の間が近くなりすぎるのも問題なので、こう言う場合には、より小さいテールピースを使う方向で考えた方が良いのかもしれない。
テールピースと駒の間が十分とれる場合には、モード・チューニングのやり方を工夫し、テールガットの長さを含めバランスの良い場所を探さなくてはならないようだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿